なかじまちあき内科クリニック 様
(2009年8月取材)
患者様・取引業者など用途別の電話番号を用意し、複数回線の利用を可能にする電話交換機(PBX)の導入と、留守番電話システムや電話設備を組み合わせ、患者様からのお問合せを効率的に処理できるようになりました。またファイヤーウォールの設定によりセキュリティ対策を強化し、VLANシステムの設定で、電子カルテ化やレセプト計算のオンライン化、院内ネットワークと業務ネットワークの一元的な利用など、効率的な病院運営が可能になりました。
提案と施工内容
お客様からのご要望は次の3点でした。
(1)電話番号を複数回線(社内・業者・患者様向け)取得し、どの番号に着信があっても、院内の電話機全てが鳴動し、かつ応答ができること
(2)インターネットへの接続と院内ネットワーク(電子カルテシステム用)を構築し、院内に設置している各PCで両方を活用したい
(3)個人情報保護が叫ばれる昨今、情報セキュリティの強化対策も考慮に入れたシステムを組んで欲しい
そこでアキ通信では次の提案をし、施工しました。
(1)光ファイバー回線に契約していただき、医療用ネットワークと業務用ネットワークを院内に構築すること
(2)電話交換機(PBX)を導入して複数回線を扱えるようにし、それぞれの電話を内線化すること
また同時に要望により、待合室で待っている患者様を呼ぶためのマイクとアンプ、スピーカーからなる放送システムを設置しました。医療用ネットワークと業務用ネットワークを院内に構築するために、L2SW(レイヤー2スイッチングハブ)の設定でVLANシステム※1を導入しました。セキュリティ強化対策として、ファイヤーウォール※2を設置しています。
- ※1VLANシステムとは、企業内ネットワーク(LAN)において、物理的な接続形態とは独立に、端末の仮想的なグループを設定すること。端末の持つMACアドレスやIPアドレス、利用するプロトコルなどに応じてグループ化する。端末を物理的な位置を気にすることなくネットワーク構成を変更することができ、また、端末を移動しても設定を変更する必要がないというメリットがある。
- ※2ファイアウォールとは、組織内のコンピュータネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステム。また、そのようなシステムが組みこまれたコンピュータ。企業などのネットワークでは、インターネットなどの外部ネットワークを通じて第三者が侵入し、データやプログラムの盗み見・改ざん・破壊などが行なわれることのないように、外部との境界を流れるデータを監視し、不正なアクセスを検出・遮断する必要がある。このような機能を実現するシステムがファイアウォールである。多くの場合はソフトウェアの形で提供され、コンピュータに組みこんで使用するが、高い性能が要求されるため、専用のハードウェアが用いられる場合もある。
ネットワークシステムを導入して
院長 中嶋千晶氏
ネットワークシステムによりセキュリティ対策が強化されているので、安心して電子カルテを利用しています。レセプトは、電子媒体で提出する為、業務効率が大幅に改善されました。
電話交換機(PBX)を導入して
複数回線あるので、患者様などからの電話で連絡があった際に、他の人との話中によって連絡ができない状態がなくなりました。また院内のどこの電話でも受発信ができ、転送も可能なので大変便利です。留守番電話システムも導入し、長期休暇の時も院外から録音内容を確認できる様になり、重宝しています。
アキ通信に対しての評価、今後への期待など
電話の工事、及びインターネットと院内ネットワークを一元化してもらったことで、業務全体の効率アップにつながりました。またセキュリティ対策を強化した院内ネットワークの敷設により、先進的な病院運営が行える体制が整いつつあります。アキ通信にはこういった最新の技術や仕組みについて、提案していって欲しいです。
- なかじまちあき内科クリニック 様
- 中嶋千晶氏が大阪・天満橋にて開院されている糖尿病を主とする生活習慣病クリニック。糖尿病学会の専門医や産業衛生学会の指導医、スポーツドクターなど、主に予防医学の分野で活躍されています。
- 設立:2005年12月
所在地:大阪市中央区内平野町1丁目1-8 エレハントビル7F
URL:http://www.chiakiclinic.jp/
