オムロン関西制御機器 様
(2009年8月取材)
VoIP装置の導入によって、全国の各営業所での顧客対応電話を本社カスタマーセンターに集約することができ、人的資源を効率的に活用できるようになりました。またセキュリティを意識したVPN網を活用し、拠点間を内線電話化することにより、電話回線より1/4という大幅な通信費削減も実現しました。
提案と施工内容
オムロン関西制御機器様は大阪に本社、京都や神戸など4営業所を擁し、関西を中心として主に工場様などにFA機器を中心として販売されています。従来、顧客対応も各営業所にて行っていました。しかし人的資源を効率的に活用する観点から、各拠点に配置していた人員を本社に集落することが求められました。本社にて各営業所の電話・FAXなどの対応を行うには、各拠点間の現行番号をそのまま使用することが必要でした。このためVoIP装置を導入し、既存回線をVPN回線(インターネット網仮想専用線)※1にすることで、拠点間の通信コストを削減する提案を行いました。本社にBV1600SIPを、各営業所にBV1270SIPを設置しました※2。
VoIP装置を導入すると本社と各営業所間の回線通話(電話機・FAXともに)をインターネット網に乗せ、データ通信と共に通話を行う事ができます。既存の交換機を利用し、従来使っていた回線通話を内線電話化する事が可能となり、本社と各営業所間の通話料を大幅に削減することができます。各営業所にかかるお客様からの通話を、本社で一括して対応・応答することが可能になりました。
- ※1公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービス。24時間遠隔監視を行っている為、当然セキュリティは問題ありません。
- ※2パケットから音声に変換するVoIP用の機器。BV1600SIP(23ch)を親機、BV1270SIP(4ch)を子機として設置しました。
VoIP装置を導入して
(右)経営管理部部長 西山豊氏
(左)経営管理部課長代理 天白秀樹氏
諸費用はかかったが、各拠点間の通信費が無料になったのでコスト的にもメリットが大きかったです。
従来は電話回線利用してお客様からの電話を各担当者に回していました。今回、VoIP装置を導入したことで通話を内線化することができ、直接、担当者につなぐことが出来るので良かったです。VoIP装置がなくても交換機の設定で各拠点に掛かってきたお客様からの電話を本社に転送することは出来ますが、本社で電話を受けた場合、取次のため一度電話を切り、拠点の担当者まで電話をかけて内容を伝えなければならなくなってしまいます。また担当者からお客様に電話して頂くなど二度手間になっていました。しかしVoIP装置を導入して拠点間を内線化すれば、お客様からの電話を本社で受けたあと、拠点の担当者に内線で繋ぎ、内容を伝え、本社の受付が電話を切るとお客様と担当者通話が始まる為、業務の効率化に繋がります。お客様の電話を内線転送できるのです。
通話音声の品質が劣化するのではとも懸念していましたが、以前使用していた電話回線と比べても品質の劣化やトラブルもなく快適でした。
アキ通信に対しての評価、今後への期待など
必要としている事よりもより深く考え、事情を理解し、提案してくれるところがとてもよいです。当初の要望として、各拠点での対応を本社で一括してやり取りしたいということだけでしたが、VoIP装置の導入を提案していただき、通信費の大幅な削減という提案もしていただきました。
今まで普通と思っていた通信設備がプロに検討してもらった所、まだ通信コストの削減が出来る所があったなど、今後も、いろんな面で提案して頂きたいと思っています。またトラブル発生時には直ぐに担当者と連絡を取ることができる体制が整えられており、即座にトラブルが解決まで対応してもらえるところが嬉しいし、信頼感につながっています。今後も期待しています。
- オムロン関西制御機器 様
- 制御機器・電子機器の大手メーカーであるオムロンの子会社として、関西を中心に工場などにFA機器、電子デバイス、情報通信機器などの販売を行う技術商社です。
- 設立:1947年5月
所在地:大阪市北区堂島浜2-2-8東洋紡ビル8F
URL:http://www.omron-kansai.co.jp/
